イーサリアムとは?その歴史にクローズアップ
ビットコインに次ぐ仮想通貨「イーサリアム」は名前を聞いたことがあっても詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか?
本記事ではイーサリアムの歴史や価格動向を紹介します。
何がイーサリアムの価値なのか、そしてどのような価格変動を起こすのかを学んでいきましょう!
イーサリアム(ETH)とは
イーサリアムとはどんな仮想通貨なのでしょうか?
まずは概要を確認してみましょう。
通貨名:イーサリアム
シンボル:ETH
現在の価格(2022年10月時点):¥198,933.45
時価総額(2022年10月):¥24,368,337,617,211
時価総額ランキング(2022年10月時点):2位
イーサリアムはプログラムの自動実行機能である「スマートコントラクト」などビットコインにはない機能を多く備えています。
そのため、DeFi(分散型金融)分野での利用が盛んです。
2021年頃から急拡大を見せているNFT分野に関しても必要不可欠な存在となっており、今後も成長が期待できます。
イーサリアムの歴史
イーサリアムはカナダ人のヴィタリック・ブテリン氏が19歳の頃に考案した仮想通貨です。
ブテリン氏は早い段階から仮想通貨に注目し、雑誌を発刊するなどして業界へ貢献してきました。
ホワイトペーパー発表から現在に至るまでのイーサリアムの歴史を辿ってみましょう。
2013年11月、ホワイトペーパーを発表
ブテリン氏が公表したホワイトペーパーでは、イーサリアムプロジェクトの内容や技術についての説明がされています。
イーサリアムの目的はブロックチェーンを利用した分散型アプリケーションの開発を容易にするプラットフォームの構築であると発表されています。
2014年7月、イーサリアムのICOが実施
開発のために資金調達が行われ、6,000万以上のETHが販売され、3万2,000BTCを集めることに成功しました。
その後、約1年間の準備期間を経て本格的な開発が始まります。
2015年5月、一般公開前にテスト環境へリリース
ETHがイーサリアム開発テスト環境であるRopstenにリリースされました。
Ropstenは仮想通貨の開発に広く用いられるテストネットの一つ。
この環境下ではETHの受け渡しはできましたが、まだマイニングを行うことはできず取引も開始されていませんでした。
2015年7月、フロンティア・アップデート
フロンティアアップデートによりETHが一般のインターネットに公開されました。
この段階でマイニングやアドレス間の資金移動や契約作成、トランザクションの送信ができるようになりました。
しかし、ブロックチェーンへの記録は行われていませんでした。
これは不具合が見つかった際にやり直しができるような環境にしておく必要があったためです。
2016年3月、ホームステッド・アップデート
バグ修正や改善が実施された結果、安定的な稼働が可能になったため、イーサリアムが本格始動します。
契約や取引のブロックチェーンへの記録が開始したことにより、多くの開発者や企業がイーサリアムプロジェクトに参入しました。
2016年4月〜6月、TheDAO事件・イーサリアムの分岐
多くの開発者や企業が参入したことで、様々な試みがイーサリアム上で見られるようになります。
その中でも注目されていたのが、2016年4月に資金調達があった「The DAO」というプロジェクトでした。
「The DAO」は煩雑な手続きや監査機関なしに資産運用を行うベンチャーファンドの立ち上げを目指していました。
しかし、2016 年 6 月に「The DAO」の欠陥を突いて、約8,000万米ドル相当のイーサが何者かに盗まれるという事件が発生しました。
この事件が原因で2016年7月20日、新しくブロックチェーンを分岐させて誕生したイーサリアムと分岐前のブロックチェーンを利用し続けるイーサリアムクラシックの2つになりました。
2017年10月、メトロポリス・アップデート
第3の開発段階であるメトロポリスに入りスマートコントラクト機能が一般の利用者でも使えるようになりました。
プライバシーの保護を可能にするzk-SNARKs技術が採用されます。
このことで送金主や受取主や送金額などの契約内容が第三者から確認できなくなり、匿名性が向上しました。
イーサリアムの価格動向
イーサリアムの歴史と価格動向の関係はどうでしょうか?
現在までのチャートは以下のようになっています。
アップデートの際には期待によって急騰し、The DAOのような盗難事件あるいは
仮想通貨市場全体のネガティブなニュースなどにより下落する傾向があります。
現在もイーサリアムは下落傾向にありますが、原因は複数の要素が絡み合っています。
「ロシアの中央銀行が仮想通貨の取引を全面的に規制する案を提案したこと」
「ステーブルコインのUSTディペッグ騒動などの仮想通貨全体でのネガティブニュースが続いたこと」
などが挙げられます。
決してイーサリアムだけが縮小していると言うわけではありません。
イーサリアムは大規模なアップデートの展望があったり
NFT分野での活用も期待されたりしていることから
今後も上昇が期待できる仮想通貨銘柄と言えるでしょう!