OpenSeaではガス代がかかる!ガス代の正体や節約方法を紹介
GUCCIやティファニー、サンリオなど最近様々なアパレルブランドやエンタメ系のブランドが参入しているNFT。
OpenSeaはそんな今注目のNFTにおいて、取引量が最も多いプラットフォームとして知られています。
有名企業だけでなく、誰でも作品の出品や購入ができるOpenSeaですが、取引の際にガス代という手数料が発生します。
この記事ではOpenSeaで発生するガス代についてまとめています。
そもそも「ガス代って何?」という人から、これからOpenSeaで取引をしたいと思っている人まで、ガス代について詳しく知っていただけると思いますので是非読んでください。
OpenSeaとは
OpenSeaとは世界最大のNFTのマーケットプレイスです。
OpenSeaではNFTの音楽やアート、写真などの作品の作成、出品、購入を行うことができます。
こんな画像を見たことがある方は多いと思います。
これは有名なNFT作品のCryptoPunksです。
このようなNFTの作品を誰でも出品したり、購入したりできるプラットフォームです。
OpenSeaで発生するガス代とは
OpenSeaではガス代というものが発生します。
ガス代とは取引の過程でかかる手数料のことです。
OpenSeaではいくつかのブロックチェーンに対応していますが、主流となっているのはイーサリアムブロックチェーンで、多くのNFT作品の取引がイーサリアム上で行われています。
このイーサリアムで取引を行う際にかかる費用がガス代です。
ガス代が発生するタイミング
ガス代が発生するタイミングは出品者と購入者で異なります。
出品者の場合
NFTを初めて出品する時
NFTを初めて出品する時は、出品するNFTやコレクションと呼ばれるNFTを管理する場所へのアクセス権限を付与する必要があります。
その際にガス代が発生します。
しかし、一度出品してしまえば同じコレクションからの出品で再度ガス代が発生することはありません。
固定価格やオークションをキャンセルする時
まだ売れていない作品の価格を変更したい場合や販売を停止したい場合ガス代がかかります。
作品を削除したい場合にはガス代はかかりません。
NFTの情報をIPFSに保存する時
NFT作品をIPFSという別のサーバーに保存する場合、作品ごとにガス代がかかります。
エアドロップの時
出品している作品をエアドロップで配布する際もガス代が発生します。
購入者の場合
NFTを購入する時
固定価格でNFTを購入する際はガス代がかかります。
オファーをキャンセルする時
一度購入のオファーを出したNFT作品に対して、キャンセルを行う場合はガス代がかかります。
ETHをWETHに変える時
OpenSeaではオファーやオークションに参加する際にWETHというトークンが必要です。
ETHからWETHに交換する際にもガス代が発生します。
ガス代の計算方法
上記で紹介したようなOpenSeaの取引で発生するガス代は以下のような計算式で決まります。
Gwei × ガスリミット
ガスリミットは取引によって定められているガスの上限です。OpenSeaの出品時は210000以上が必要です。
Gweiとはリアルタイムで変動するガスの単位のことです。
イーサリアム財団によると1Gweiは0.000000001ETHとなっています。
例えばGweiが9だった場合、ガス代は0.00198ETHとなります。計算式としては以下のようになります。
9 × 0.000000001 × 210000 =0.00198
これを日本円に換算する場合、1ETH=22万で計算すると415円程度になります。
日本円の相場としては2022年7月時点で500円~1400円程です。
Gweiは取引量が増えると大きくなるので、ガス代は取引量の多さに比例して高くなります。
速度によっても異なるガス代
OpenSeaでは取引の速さによってかかるガス代が異なります。
高速、平均速度、低速の3つから選ぶことができて、速く取引をしようとするとその分ガス代が多く必要になります。
低速を選んでも基本的には数分で取引は完了します。
ガス代を節約する方法
OpenSeaのガス代についてわかった所で、少しでもガス代を抑えたいと思う方は多いと思います。
最後にガス代を節約する方法をまとめました。
取引速度を落とす
先程取引の速度が早ければ早いほどガス代が多くかかると書きました。
取引速度の設定を1番遅いものにすることで、ガス代を抑えることができます。
この取引速度はOpenSeaの取引に必要なMetaMaskというウォレットから設定することができます。
ガス代が安い時間を狙う
Gweiはリアルタイムで変動するので、Gweiが安い時間帯に取引することでガス代の節約ができます。
ガス代はサイトからリアルタイムの変動をチャートで確認する事ができます。
プライベートセールで販売する
OpenSeaでは特定の相手に直接NFTを販売するプレイベートセールというものがあります。
プライベートセールには取引をする相手のウォレットのアドレスが必要になります。
先に販売する相手を決めてしまえば、ガス代を払って出品する必要が無くなります。
イーサリアム以外のブロックチェーンを利用する
OpenSeaではイーサリアム以外にも対応しているブロックチェーンがあります。
イーサリアムは取引量も多くガス代が高いので、他のブロックチェーン上で取引をすることでガス代を節約することができます。
この場合、取引できる作品は限られてはしまうという懸念点はあります。
【まとめ】OpenSeaのガス代を上手に節約してNFTを楽しもう
OpenSeaのガス代について理解は深まりましたでしょうか。
ブロックチェーンの特性上、仕方のないものなのですが、多くのタイミングでガス代というものは発生してしまいます。
OpenSea自体は今後ますますユーザーが増加していくことが予想されます。
取引量も増加するため、ガス代は問題視されていて、イーサリアムのアップデートなど改善に向けた動きも出てきています。
上手に節約しながら最先端のアートや音楽を楽しんでください。