知っておくべきビットコインの歴史まとめ!誕生から現代に至るまで
ビットコインという単語を聞いたことがない人はもう少ないのではないかと思います。
ここ数年よく耳にするワードですが、ビットコインはなぜここまで注目されているのでしょうか。
それを理解する為にはビットコインの歴史から知ることが必要です。
この記事ではそんなビットコインの歴史についてまとめました。
ビットコインや仮想通貨については奥が深いのでしっかり書くとかなりのボリュームになります。
今回はそんなビットコインの歴史の表面をサラッと辿っていただく記事になっています。
ビットコインに詳しくないという方でも、大枠を理解できたという状態にはなると思うのでぜひ読んでみてください!
ビットコインを作ったサトシ・ナカモト
ビットコインの歴史はサトシ・ナカモトと名乗る人物が書いた1つの論文から始まりました。
公開された「ビットコイン:P2P電子通貨システム」という論文にはビットコインの仕組みがまとめられていました。
サトシ・ナカモトと聞くと日本人のような名前に聞こえますが、正体を明らかにしていないのでどのような人なのかは未だにわかっておらず、謎に包まれた人物です。
サトシ・ナカモトの革新的な発明
ではこの論文、何がそこまで革新的だったのでしょうか。
その1番のポイントは論文のタイトルにもあったP2Pの電子通貨という部分です。
P2Pとは
P2Pとは中心となるサーバーを介さずにユーザー同士で取引をする構造のことをいいます。
一般的なネットワークシステムとP2Pを図で表したものです。
左側のクライアント・サーバー型と書いてある方が従来のネットワークシステムです。
従来のネットワークシステムは、ユーザー同士で何らかのやり取りが行われる際、発信元のユーザーから一旦中心となるサーバーにデータが送られて、そこから送信先のユーザーに送られるといった形がとられます。
一方でP2Pはサーバーを仲介しないため、ユーザーから直接ユーザーへデータを送信することができます。
この仕組み自体はメッセージアプリのLINEでも活用されているものなので、ビットコインの誕生以前から存在していました。
しかし、通貨を扱うにあたって必要なデータの正当性を証明することができませんでした。
そこで、この正当性の証明を可能にしたP2Pとしてブロックチェーンが誕生します。
ブロックチェーンはビットコインの生成の基盤になるシステムで、この技術を元に様々な新しい技術が生まれます。
ビットコインの価格変動
ビットコインがどのようにして誕生したのかについて理解していただけたでしょうか。
次にビットコインが誕生からどのような価格変動をしてきたのかといった歴史を振り返ります。
ビットコインの価格変動をまとめました。
2010年 1BTC0.09円で登場
2011年 メディアも注目し始め一時は1,300円まで上昇するが、その後200円台まで下落
2013年 バブルが到来し、12万円をつけるまで高騰
2014年 ハッキング事件が起きた影響で4万円まで下落
2017年 再び大きなバブル到来で200万円を超える
2018年 バブル崩壊で100万円台に落ち込む
2020年 再び上昇し290万円まで高騰
2021年 インフレ対策の資産として注目され、11月に770万の最高値をつける
2022年 最高値更新後に一気に暴落し、7月には300万円を下回る
年表やグラフを見ていただくと、ビットコインの価格が10年ちょっとの間にものすごい振り幅で変動しているのがおわかりいただけると思います。
このようにビットコインをはじめとした仮想通貨は価格の変動が激しいことから、現段階では投資の対象としての使われ方がメインとなっています。
しかし、仮想通貨を一般的な通貨同様に利用しようという動きは強まっていて、2021年にはエルサルバドルという国で法定通貨にもなりました。
価格変動の激しさもあり普及は難航しているようですが、今後使われ方は多様化してくることが予想されます。
ビットコインの技術のさらなる進歩
ここまでビットコインについて紹介してきましたが、そんなビットコインの技術を活用して生まれた新たなブロックチェーンがあります。
それがイーサリアムです。
2013年に登場したイーサリアムはビットコインの技術に加え、スマートコントラクトという技術を搭載しています。
スマートコントラクトについてここでは詳しくは説明しませんが、簡単に言うとブロックチェーンの取引を自動化できる仕組みです。
イーサリアムは現在ビットコインに続いて2番目に多い流通量を誇ります。
ビットコインの技術に更にスマートコントラクトが導入されたことで、ブロックチェーンは様々な分野で活躍するようになります。
ビットコインから始まった今注目の技術
ビットコインから始まった歴史はイーサリアムの開発も進み、さらに加速していきます。
最後にこれらのブロックチェーンが現在どのように活用されているのかを紹介します。
DeFi
DeFiとは分散型金融というブロックチェーンを活用した新しい金融です。
最初にビットコインの説明をした際にP2Pという仕組みを紹介しました。
このP2Pの仕組みとスマートコントラクトをかけ合わせることで、利用者が完全に自立した状態の金融が誕生しました。
銀行のように仲介者が存在せず、システムが取引を自動で行ってくれるので低コストで速い取引が可能です。
NFT
NFTとはブロックチェーンの活用で、デジタル上のモノに固有の価値を持たせたものです。
これまでデジタル上のものはコピーができてしまい、そのデータが本物かコピーされたものなのかを判別できないため、モノ自体に価値を持たせることは不可能でした。
しかし、ブロックチェーンによって本物であるということが証明できるようになったので、デジタル上のモノに唯一無二の価値を持たせることが可能になりました。
そこで誕生したのがNFTです。
上の写真のようなデジタルアートを見たことがある人もいるのではないかと思いますが、これもNFTの作品です。
固有の価値を持っているため、デジタル上の作品を売買できるようになり、このようなデータが1枚数億円もの高値で取引されています。
メタバース
メタバースとはブロックチェーンの技術を活用したデジタル上の仮想空間です。
現在メタバース空間で楽しめるゲームがあったり、企業がメタバース上でイベントを行ったり、広告を出したりと、新しいプラットフォームとして幅広く活用されています。
メタバース空間を楽しむ為に必要な端末の普及はまだそこまで広まってはいないですが、今後ますます注目されていく分野です。
【まとめ】ビットコインから始まった技術革新に今後も注目!
ビットコインの誕生から最新の活用までを説明してきました。
最後に紹介した最新技術は全てビットコインが元になっています。
最後まで読んで改めてビットコインがどれだけ革新的な発明だったのかがわかっていただけたのではないでしょうか。
ビットコインなどの仮想通貨に投資して利益を狙いたいと思っている方も、このような歴史的背景を理解した上で、今後の流れを見極めることが価格変動を予想する重要なヒントになります。
これからの時代を生きていく上で目が離せない分野です。